投資信託の積立による複利効果!単利とどのような違いがある?
投資信託による積立のパワーは、複利効果によるものだと考えられています。
- 少額から資産の運用を始められる
- 毎月コツコツと購入するのでリスクを抑えられる
- 購入のタイミングを分散できる
積立投資のメリットはこれだけではなく、複利で運用されるからこそ「預ける期間が長い」「元本金額が多い」という条件で効率良く資産運用が可能です。
そもそも、単利と複利にどのような違いがあるのか簡単に見ていきましょう。
単利⇒元本となる金額にだけ利息がついて増える
複利⇒元本に利息を繰り入れて合計額に利息がつく
金融商品の利回りは単利と複利の2種類に大きく分けられ、複利は利息を繰り入れてトータルの金額を参照して利息がつく特徴があります。
投資信託の種類によってどちらが適用されるのか異なるものの、複利運用の金融商品を活用するのが大きなコツなのです。
単利での運用と複利での運用のシミュレーション
以下では10万円が手元にあるとして、年率3%の利回りで10年間に渡って運用した時にどの程度の金額になるのかシミュレーションしてみました。
- <単利での運用>
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- 10万円×1.03という計算式に当てはめて10万3千円になる
- 利回りで増えた分には源泉分離課税と復興税がかかる
- 実質手元に残る金額は10万2,400円程度
- 翌年も同じ計算なので10年間に渡って運用すると2万4千円増える
- <複利での運用>
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- 1年目は10万円×1.03で10万3千円と資産が増える
- 2年目は10万3千円×1.03で10万6千90円となる
- 3年目は10万6千90円×1.03で10万9千272円となる
- 10年目まで計算すると13万4千391円となる
- 税金による控除を計算すると最終的な利益は27,512円となる
「そこまで大きな差にはならないのでは?」と考える方は多いものの、複利効果の高さはお分かり頂けるでしょう。
投資信託による積立であれば複利効果のプラスに加えて時間分散の効果が発揮されますし、投資期間が長いほど単利との差は大きくなります。
もちろん、投資信託も投資である以上は一定のリスクがあり、価格変動商品は市場の状況によって価格が上下するので最後の方で必ずしも大きく上昇するわけではありません。
それでも、利子が利子を生むメカニズムに関しては間違っておらず、初心者が取り組むべき資産運用の方法として適しています。
- どんな投資信託で積立すれば良いのか分からない
- なるべく自分の大事な資産を減らしたくない
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投資信託は分配金の有無によって単利か複利か変わる
投資信託を考えるに当たり、毎月分配型が人気を集めています。
- 分配金受取型⇒決算を毎月行って現金で分配金を受け取る
- 再投資型⇒支払われた分配金で同じ投資信託を買い付ける
このような違いがあり、分配金受取型は単利による運用で再投資型の投資信託は複利運用なのが特徴です。
つまり、「投資信託による資産運用=全てが複利による運用で資産が増える」というわけではありません。
毎月分配型の投資信託が人気を得ているのは、資産の運用を継続しながら毎月の成果を小まめに現金として受け取れるからです。
- 一定の資産を持っているセミリタイアした人
- 老後に生活資金や趣味のためにお金を定期的に受け取りたい
上記に該当する方に分配型が適していますが、複利という面で見た場合には効率的とは言えません。
分配金の支払いは運用資産の減少を意味しており、再投資の効果で資産を増やすことができないのがデメリットです。
そのため、将来的に資産を大きく増やしたいと考えている人は分配金を支払わない投資信託や、分配する回数が少ない投資信託を選びましょう。